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2026.04.20
令和8年度税制改正|給与所得控除は増税?減税?影響をわかりやすく解説
① 導入|結局、増税なのか減税なのか?
税制改正のニュースを見ると、必ず出てくる疑問があります。
「これって結局、増税なのか減税なのか?」
特に会社員にとって重要なのが「給与所得控除」です。
毎月の手取りや年末調整の結果に直結するため、影響は小さくありません。
この記事では、制度の細かい話ではなく、「自分の年収だとどうなるのか」に絞って整理します。
② 給与所得控除とは何か(前提整理)
給与所得控除は、簡単に言うと「会社員の必要経費の代わりに、自動で引いてもらえる金額」です。
個人事業主は実際の経費を差し引きますが、会社員はそれが難しいため、あらかじめ一定額を差し引く仕組みになっています。
この控除が増えれば → 税金は減る
この控除が減れば → 税金は増える
つまり、
給与所得控除の変更=会社員の税負担に直結します。
③ 今回の改正内容(事実ベース)
令和8年度の改正では、給与所得控除そのもの単体というよりも、他の控除(特に基礎控除)とのバランス調整がポイントになります。
押さえるべき事実はシンプルです。
- 給与所得控除の大枠の仕組みは維持
- 高年収帯では控除の伸びが抑えられる傾向
- 低〜中所得層は、他の控除との組み合わせで影響が変わる
つまり今回の改正は、「一律で増税・減税」ではなく、年収帯で結果が変わる設計です。
④ 年収別の影響(ここが重要)
■ 年収300万円
- 傾向:やや減税寄り
- 影響:小さい
- 一言まとめ:ほぼ変わらないが、わずかに有利
低所得層は、基礎控除などの影響を受けやすく、トータルでは負担が軽くなるケースが多いです。
■ 年収500万円
- 傾向:ほぼ中立
- 影響:非常に小さい
- 一言まとめ:ほぼ影響なし
このゾーンは制度変更の影響が最も出にくい層です。
改正があっても、手取りの実感はほぼ変わりません。
■ 年収800万円
- 傾向:やや増税寄り
- 影響:小〜中
- 一言まとめ:少し不利になる可能性あり
このあたりから、控除のバランス調整の影響が出始めます。
大きな増税ではありませんが、「気づかない程度に負担増」が起きやすいゾーンです。
■ 年収1,200万円
- 傾向:増税寄り
- 影響:中程度
- 一言まとめ:はっきり不利になる
高所得層に入ると、控除の恩恵が抑えられる設計の影響を受けます。
「去年と同じ感覚でいると、税額が上がる」というズレが起きやすいポイントです。
■ 年収2,000万円
- 傾向:明確に増税寄り
- 影響:やや大きい
- 一言まとめ:実質的に負担増
この水準になると、控除の上限や調整の影響が強く出ます。
給与所得控除単体というより、全体として“抑えられている”状態になります。
⑤ 結局、増税なのか減税なのか(結論)
結論はシンプルです。
- 低〜中所得層(〜500万円) → ほぼ影響なし、またはわずかに減税
- 中間層(800万円前後) → わずかに増税傾向
- 高所得層(1,000万円超) → 明確に増税傾向
つまり今回の改正は、「高所得になるほど負担が重くなる方向の見直し」です。
一律ではありませんが、年収が上がるほど不利になる構造と理解しておくとズレません。
⑥ まとめ
給与所得控除の改正は、会社員全体に関係しますが、影響の出方は年収によって大きく異なります。
重要なのは、
- 自分の年収帯でどうなるかを把握すること
- 表面的な「増税・減税」という言葉に流されないこと
また、今回の改正は基礎控除など他の制度とセットで見る必要があります。
給与所得控除だけを見て判断すると、実際の負担とズレる可能性があります。
「自分の場合、実際にどのくらい変わるのか」
ここまで確認しておくと、判断ミスは防げます。